2019年8月19日
森の役割
森には、さまざまな役割があります。
森は、
・地球温暖化を防止 (=酸素の供給、二酸化炭素の固定化)
・浄化された綺麗な水を飲める (=水源の確保)
・さまざまな動物が住みやすくなる (=生態系の保全)
・土砂災害・洪水を防ぐ (=地盤の強化)
という役割を持っています。
日本の森ってどんな森?
日本は、7割が森でできています。
その40%は「人工林」(じんこうりん)です。
「人工林」とは、人の手で苗木を植林して育てている森のことです。
植林した森では、
植林(苗木を植える) →間伐(適切に木を切り出す) →育林(良い木を育てる)
という手順があり、人の手で森を手入れしなければいけません。
今の日本の森は、間伐の時期になります。
成長の悪い木や小さな木を適切に間引くことで、森全体に光が入るようになります。
よく、「森林破壊の防止のために木は切ったらいけない」と言われていますよね。
しかし、日本の人工林に限っては違います。
日本の「人工林」を守るためには、木を適切に切り出す必要があります。
そして、切った木を無駄なく利用することで、森が元気になります。
森のためにできることは?
➀ 国産の木製品を使う
割りばし、木製おもちゃ、イス、テーブル・・・
日本の木で作られた製品は、たくさんあります。
普段なにげなく使っているものでも、日本の木「国産材」に変えてみましょう。
国産材の商品を買ったお金は、林業の資金になります。
資金があれば、ヘルメットや作業服、チェーンソーやトラック等を購入できます。
国産材を使えば林業が活性化して、森が元気になるということです。
➁ ゴミを捨てない
森では誰も見ていないからといって、何でもしてもいい場所ではありません。
森にはシカやクマ、ウサギなどの動物が生活しています。
ゴミを捨てると、森に住む動物は、ゴミも食べ物だと思って食べてしまいます。
あたりまえのことですが、プラスチックやビニールは栄養にならないので、動物は死んでしまいます。
化学製品は土に戻らないので、危険は残り続けます。
森に住む動物たちのために、ゴミは必ず持ち帰りましょう。
➂ 森や木について知る
学校の授業で、森林や環境について学ぶことがあるかもしれません。
そういったときに、自分が今まで使ったことがある木の製品を思い出してみてください。
イスやテーブル、はしやお皿などもあるかもしれません。
今使っているものが、なんの木でできているのか知ることからはじめてみましょう。
そして、その木はどこの山から切り出されてきたのか、誰が植えて育てたのか、調べてみてもいいかもしれません。
あなたの身近にはどんな木の製品がありますか?