木薫は日本国内でも珍しい林業経営と工房経営が一体化した会社です。
山の間伐と整備、切り出した木で製作した保育製品の販売をしています。これらが一貫していることによって、信頼できる林業産地から、 安心で安全な製品をお届けすることが可能となります。先人が植えた苗を育て、間伐することで未来へと残し、良質な山を育てるという循環を行い、子どもたちにホンモノの木製品を届けています。

代表メッセージ

岡山・西粟倉村の山の85%は私たちの祖父母の世代が植林したものです。かつては先代が植えた木を孫が使い、孫がまたその子孫のために木を植え、山を後世へと受け継いできました。私は幼い頃から祖父に「今植えた苗が大きくなったら、少しでもお前たちの蓄えになるから」と聞かされてきました。祖父の代では一銭の利益にもにならないのに、私たちのためを想った利他の精神がそこにはあったのです。この先代の想いに応えたるために、私は5人の仲間とともに「木の里工房木薫」を2006年に起ち上げました。
当時は木材価格が低下し、原木を売るだけでは利益は残らない状況で、山林所有者の山に対する意識も低く、山の管理が疎かになっていました。
このままでは山が荒廃し、林業も長く持たないのではないか。
そう思った私は、間伐した木を家具などの製品に加工・販売することで、木材に付加価値を与えることを考えました。自分たちが林業と木工製造業を一貫して行い、そして販売まですることによって、お客様には安心して製品を使っていただくことができ、さらに山林所有者には間伐させていただいたお礼ができるようになりました。

切り出した木材を家具や遊具に加工して販売することで、木の価値を高めること。そして山を受け継いでいくために、子どもたちにホンモノの木製品を届けること。
この想いを原点としているため、木薫は林業屋だと私は考えています。

山を守るために木を切り出す、そして無垢の木の手触りや心地よい薫りを届けるために、それぞれの木材に適した家具や遊具をひとつひとつ作る。西粟倉村の美しい山林を子どもたちの笑顔とともに、未来へ受け継いでいくことを目指します。

國里社長

木薫の理念

『森から子どもの笑顔まで』

林業は、木が育つまでに50年、100年もかかるとても長いスパンでの業になります。先代が植えた苗は、私たちの代が終わっても残り、成長し続けます。良い木を育てていくには適切な山の管理が必要ですが、未来にそれを担うことができるのは今の子どもたちしかいません。ホンモノの木を触る機会もなかった子どもたちにいきなり林業をパスしても、受け取ってもらえるでしょうか。きっと、「自分には関係ない」と思われてしまいます。

子どもの頃に触れた感触や薫りは五感の原体験として記憶に残ります。そこで、木薫は無垢の木の手触りやぬくもり、薫りなどのホンモノの木体験を届けることで、幼少の頃から木や森に興味や親しみを持ってもらい、さらに、木や森林に携わる仕事をしたいと考える人を増やすキッカケになりたいと思っています。

先代から受け継いだ山を、木の里・西粟倉の工房から、子どもたちへ木の薫りとともにお届けします。

木薫の人たち

森本さん

常務取締役 森本さん

「受け継いだものを後世に伝えていく、この代で途切らせないっていうことをどうやって伝えるか」

石井さん

取締役 石井さん

「保育の現場は相手がヒトなので、相手の気持ちも加わることで予想がつかない驚きがあります」

青木さん

森林整備部班長 青木さん

「なるべく残す木に傷をつけない、ゴミの始末をちゃんとするっていう細かいとこも気にして」

K.T
I.D
A.M
H.A
M.D
K.K
E.H
F.T
I.Y
E.T
H.N
M.M
F.T
K.H
T.S
O.E
S.H
O.M
K.S
F.Y
S.Y

会社概要

会社名 株式会社 木の里工房 木薫
創業 2006年7月10日
資本金 2,000万円
代表取締役 國里哲也
本社 〒707-0504 岡山県英田郡西粟倉村長尾739-5
TEL 0868-79-7330  FAX 0868-79-2916
東京営業所 〒145-0071 東京都大田区田園調布1丁目7-4
事業内容 ○森林整備
○木製保育家具と遊具の商品デザイン・製作・販売
○ロータリー丸太(丸棒)の製造・販売
○保育施設の運営
従業員数 34名(取締役含む)
主要取引銀行 中国銀行大原支店、トマト銀行林野支店
加盟団体 みまさか商工会、勝英木材同業組合、津山素材生産組合、兵庫県保育協会、大阪市私立保育園連盟、西粟倉村観光協会、西粟倉百年の森林協同組合

沿革

平成18年 7月 岡山県英田郡西粟倉村長尾739‐5に創業
平成20年 1月 アミタ株式会社(現アミタホールディングス)より出資を受け、連結子会社となる
平成20年 4月 岡山県知事より「木材登録」を受ける
平成22年 2月 中国経済産業局より「地域産業資源活用事業」の認定事業体となる
平成23年 1月 大阪営業所開設
平成23年 4月 岡山県知事より「製材登録」を受ける
平成23年 12月 株式を譲り受け、國里哲也(代表取締役)が100%株主となる(アミタグループから独立)
平成25年 3月 岡山県知事より森林施業にかかる「改善計画認定」の認定事業体となる
平成27年 4月 東京営業所開設
令和元年 7月 ロータリー丸太(丸棒)加工事業開始
令和2年 4月 保育事業部開設
令和3年 4月 岡山市北区津高に「もりの香保育園津高園」開園
令和4年 9月 大阪営業所を本社に統合
令和6年 6月 一般社団法人日本民間公益活動連携機構の休眠預金活用事業実行団体に認定される