2019年10月7日
木育とは
木育(もくいく)とは、木とお友達になる活動のことです。
生活の中に木を取り入れて、木の魅力や面白さを感じてもらい、森林についての理解を深めることを目的としています。
「木育」には森林浴や木製おもちゃ以外にも、さまざまな活動があります。
今回は、保育園・幼稚園でできる木育活動をご紹介いたします。
木育の活動例(0~2歳向け)
身体が大きく発達していく乳児期には、五感を刺激する活動が適しています。
・木製おもちゃで遊ぶ
木のおもちゃは、0歳児から取り入れることができます。→木製おもちゃ
すべすべ、ざらざら、つるつる、いろいろな木の感触を楽しめます。
安全な塗料を使っている製品が多いため、舐めてもかじっても大丈夫!通常の消毒も可能です。
・木製家具を取り入れる
保育室の家具も、木製なら「木育」となります。
子どもの安全面を第一に、形や使い方にもこだわりたい!という方には、オーダーメイド品がおすすめです。→保育家具・遊具
木の優しい色合いや、温もりに触れてみてください。
・紙芝居「もっくんとせんにん」を読み聞かせ
「林業屋の木薫」が手作りした紙芝居です。
林業は専門用語が多くて、難しいイメージを持つかもしれませんが、ポイントを押さえれば分かりやすくなります。
なぜ木を切り出す必要があるのか、木を切り出すとどんな良いことがあるのかを、やさしい言葉で伝えます。
木育の活動例(3~5歳向け)
手先が器用になってくる幼児期は、自分で作って、体験することで木や森林を感じます。
・木工教室を開催
普段は触る機会の少ない、間伐材のヒノキを使った簡単なキットで工作をします。
自分の手で組み立てて、削ったり磨いたりして作品を完成させます。
木の優しい雰囲気からなのか、泣き出してしまう子どもがほぼいないのも、木工教室の良いところです。
・丸太切りを体験
園庭に現れた丸太を、山師が目の前で切ります。
子どもたちは、はじめて見るチェーンソーや、どんどん形が変わっていく丸太に興味津々です。
木を切ったときに「フィトンチッド」という成分が空気中に広がるため、ホンモノの木の香りを味わえます。
・森林体験
森林に入って澄んだ空気を感じたり、生きている木を触ったり、林業作業を覗いたりします。
目の前にある木はどこで生まれて、どこから来ているのか、これからどんな役割を持つのかを山師が解説します。
木を使うことと、森林を守ることの関係を、肌で感じて理解を深めることができます。
木を使って森林を守るとは?
木を使うことと森林を守ることは、一見すると矛盾しているように思うかも知れません。
しかし、日本の木を適切に切り出して使うことは、日本の森林を守ることに繋がります。
日本の森林の40%は、切り出して使うために植林されている森林です。
その木を切り出さずに放置していると、葉が重なり合って十分な光合成ができず、弱い森林になってしまいます。
適切な間隔をあけて木を切り出す(=間伐する)ことで、のびのびと強く育つことができます。
強い木は太い根を張り、土砂崩れや洪水などを防ぐ役割を持ちます。
このように木を使うことは、森林を守り、私たちの生活を守ることにも繋がります。
子どものころの木に触れた体験を思い出して、森林のことを考えてくれる人がいてくれたら嬉しいですね。
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