2020年6月12日
木薫の家具は、どこからやってくるの?
木薫の家具って、なんの木だろう?
そう思ったことはありませんか?
子どもたちに、木のこと・森のことを教えようと考えているかたも、
「このいすって どこからきたの?」と聞かれた先生も、
いっしょに、木薫のいすの物語を見てみましょう。
それでは、はじまりはじまり~
ここは みんなのほいくえん
あるひ あたらしいいすが やってきました
いすは みんなに すわってもらうために やってきました
でも いったい どこから やってきたのでしょうか?
いすが うまれたのは 50ねんまえ
はじめてのばしょは にしあわくらそんの やまのなか
うまれたころは ひのきの「なえぎ」でした
まわりには きょうだいが たくさんいます
なえぎは たいようのひかりを いっぱいあびて すくすく大きくなりました
たかさが 20めーとるを こえたころです
ジャーン
ジャジャーン
ミシミシ ミシミシ
やましさんに ちぇーんそーで きりたおされました
やまとの おわかれは さみしい
けれど かなしくは ありません
なぜなら これから うまれかわるからです
きりだされてからは 「まるた」とよばれました
1ねんのあいだは まるたのまま じっとしていました
からだのなかにある みずを かわかすためです
みずがかわくと からだが ずいぶんかるくなりました
つぎに せいざいきに はいりました
5まいの「いた」に きりわけられて あたらしいきょうだいが できました
きょうだいは いろいろなものに うまれかわりました
1まいめのいたは はしら
2まいめは てーぶる
3まいめは ほんだな
4まいめは ゆかいた
そして 5まいめのいたが いすの「ぶひん」に なりました
いすのぶひんは にしあわくらそんの こうばに はこばれました
しょくにんさんが ぶひんを くみたてていきます
とんかちで トントン
どりるで ガガガッ
しあげに おいるをぬったら ひのきのいすの できあがりです
ひのきのいすは とらっくにのりました
とらっくのなかは ガタンゴトン ガタンゴトン
きもちよくゆれて ウトウト ウトウト
にしあわくらそんから ながいじかんをかけて はこばれます
めをさますと そこは ほいくえんでした
まわりには おともだちの キラキラしたかおが あります
これから みんなといっしょに
えほんを よんだり
おえかきを したり
ごはんを たべたり
せんせいのおはなしを きいたりします
たのしみなことがいっぱいあって とてもワクワクします
こうやって、ヒノキのいすは西粟倉村から届けられています。
最初は苗木だったヒノキのいすも、
苗木から 大きな木になって
木から 丸太になって
丸太から 板になって
板から 部品になって
部品から イスになりました
そこにはたくさんの人々が関わっています。
たくさんの人の力で、木薫の家具は作られています。
椅子ひとつ、テーブル1台でも、それぞれに物語があります。
どこからやってきたのか、
どんな山の木だったのか、
どんな人の手で作られたのか、
子どもたちと一緒に想像してみるのも楽しいですね。