2022年12月20日
木薫でよく出てくる単語には、聞き慣れないものがあります。
単語の意味や、どういう物なのか、解説します!
今回は木編です。
「立木」とは
山に生えている木のことです。
大きく育った木は、背筋をピンと伸ばして立っているように見えます。「立っている木」なので「たちき」「りゅうぼく」と呼びます。
「原木」とは
「げんぼく」と読みます。
伐採した木のことです。切り倒した長い状態の物や、短くした丸太の状態の物もすべて含まれています。
「末口」「元口」とは
木の枝先側と根本側のことです。
末口(すえくち)が枝先側、元口(もとくち)が根本側です。地域によって呼び名が違うそうです。ちなみに、西粟倉村の辺りでは末口のことを「えぼ」と呼びます。
「赤身」「白太」とは
丸太の中心部と外側のことです。
赤身(あかみ)は芯材(しんざい)とも呼び、中心の古い細胞部です。白太(しらた)は辺材(へんざい)、白身(しろみ)とも呼び、ドーナツ状の生長中の部分です。
「夏目」「冬目」とは
年輪の薄い部分と濃い部分のことです。
夏目は、春~初秋にできる柔らかい部分です。うすだいだいに近い色です。冬目は、冬眠前にできる硬い部分です。濃い茶色です。実は、年輪を数える時には冬目を数えています。
「切り旬」とは
木を切る最適な時期のことです。
根から水分を一生懸命吸っている「夏目」の時期に切ると、虫が柔らかい部分を食べてしまいます。樹皮も取れやすくなるため、木を切るのに向いていません。硬い冬目ができた後に切ると虫が食べず、樹皮も取れにくくなります。
「あい」とは
染みやカビに似た変色のことです。
切り旬を間違えると、染み・カビのような色がにじみ出るため、品質を落としてしまいます。松やケヤキなどの広葉樹に多く見られます。使い方は「あいが入ってしもたなぁ~」
「小曲り」「大曲り」とは
丸太が反っているかどうかです。
実は基準はありません。木を見た人の主観で、曲がり(矢高)が大きいか小さいか決めています。
「木取り」とは
丸太を板にする時に、どこに刃を入れようか決めることです。
丸太によって性格が違い、求められる木材の大きさによって最適な木材の切り方が違うため、木取りをおこなうのは職人技です