製品へのこだわり

木薫では、保育の現場にいらっしゃる先生にヒアリングしながら、使いやすさと安全性を考慮したデザインと設計を行っています。イスやテーブルは毎日のように子どもたちの手に触れるものだからこそ、ささくれには一番気をつけています。

無垢の1枚板

無垢材について

無垢材とは、切った丸太をそのまま板や角材、丸棒にしたものです。無垢材が持つ風合いや木目はひとつひとつ違います。さらに特徴的なのは触ったときに感じる温度です。夏でも熱くなりにくく、冬は触っても冷たくありません。無垢材は、細胞の中に空気をたっぷり含んでいることと、プラスチックや金属に比べて熱伝導率が低いために周りの気温の変化にあまり左右されないので、木自体があたたかく感じられるのです。また、無垢材には適度な弾力性があるため柔らかく、転んだときにも怪我が小さくて済みます。運動時の疲労軽減効果もあるので、体育館の床に木材が使われることが多いのはそのためです。

テーブルを塗装中

安心して触れるために

全製品で自然由来の塗料を使用しています。家具には透明の塗料を使い、無垢材独特の色味や風合いをそのまま活かしています。木のヤニ(油分)を主成分としたオイルを塗布することで、木の内部がコーティングされ、少量の水なら弾いてくれます。テーブルやおむつ交換台などの汚れがつきやすい家具のみウレタンで塗装しています。濡らしてよく絞った布で拭くだけで汚れが落ちやすく、お掃除・お手入れが簡単になるからです。おもちゃは乳児さんがよく口に入れるので、無塗装を基本としています。

丸いカド

クッションいらずのまあるいカド

木薫の製品はイス・テーブル・ロッカーなどがありますが、すべてまあるいカドが基本です。製品自体を丸くしていることで、後からカドにクッションを付ける必要はありません。クッションが付いていると子どもが剥がして遊び、それを食べてしまうこともあります。地味な作業ですが、子どもの誤飲・誤嚥の危険を減らすことも木薫の願いなのです。角ばったカドがないことで全体的に優しい雰囲気になり、保育室の雰囲気作りの一助にもなります。

オーダーメイドパーティション

サイズやデザインは自由

木薫では「この隙間に入る棚が欲しい」「お部屋に合ったパーティションが欲しい」という要望を多くいただくため、すべて寸法を測ってから設計します。たとえば、パーティションの場合は保育室の形や使い方に合わせてサイズを考え、配置後はしっかり固定します。お部屋にぴったりなパーティションができるため、デッドスペースや無駄な動線はありません。子どもの年齢を考慮して1mm単位で高さを調整できます。ロッカーや収納棚の場合はオーダーメイドはもちろん、ご使用中のものと同じ形も製作可能です。

わくわくする大型遊具

安全で楽しい設計

遊具は子どもたちが遊びながら成長する場なので、安全であると同時に楽しくなければいけません。保育園では最長5年間同じ遊具で遊ぶので、危険管理とともに子どもが飽きないような遊びの設計をしています。遊具の中にも遊ぶ空間を分け、0~1歳児は乳児用の日陰のスロープ、2~3歳児は思いっきり走れる広々としたデッキ、4~5歳児はチャレンジしたくなる大きなクライミングなど、年齢に合わせた遊び場をつくります。大きな壁に向かうおにいさん、おねえさんの姿に年少さんは憧れを抱くことでしょう。

防腐加工した板

防腐加工

木は屋外に置くと腐りやすい素材ですが、木薫の屋外遊具では防腐加工を施しています。防腐液も、有機リン系成分やホルムアルデヒドを含まない、人体や動植物にも安全な薬剤を使用しています。防腐処理された木材でも切ってしまうと防腐液が浸透していない部分が露出します。木を腐らせる原因に繋がる「腐食菌」「シロアリ」は、その部分を見つけて侵食していきます。これでは防腐処理をした意味がありません。木薫では加工し終わった柱や床板などを最後に防腐処理することにより、加工面すべてに防腐剤が染み渡り、最大限の防腐効果が発揮できるようにしています。

メンテナンスの様子

メンテナンス

無垢材は生き物のため、切ってからでも呼吸をしています。風雨にさらされる屋外遊具は、収縮による割れも起こりますが、カドが出てきた場合はやすりで丸くし、怪我をしないようにメンテナンスいたします。床板は一度張れば10年以上使用でき、定期的に磨き直しすることで新しい木目が出てきて、ピカピカの明るい部屋によみがえります。「子どもの人数が増えたので下足入れにもっと靴が入れられるようにしてほしい」などの仕様変更もお気軽にご相談ください。木製遊具は点検表に基づき定期点検を行い、木材の割れやその他不具合があれば、すぐに対応いたします。