木の里工房木薫は、岡山県・西粟倉村の山のふもとにあります。
平成18年に西粟倉村で初めてのベンチャー企業として誕生しました。林業の6次産業化をひとつの会社のなかでおこなっており、林業で木を切る森林整備部、家具・遊具をつくる木工加工部、販売する営業部、保育園を運営する保育事業部があります。
林業作業員は、自分の手で森林をキレイにしている実感を感じることができるお仕事です。
本社は智頭急行西粟倉駅から歩いて2分の場所にあります。工場に一歩入るとヒノキがふわっと香ります。
毎朝8時10分までに出社し、みんなでラジオ体操をしたあと、会社の車で山の現場へ向かいます。
全ての部署合わせて従業員は男性17名、女性18名の総勢35名です。20~30代の若者も多く、西粟倉村以外から移住してきた社員も10名います。仕事は一生懸命やるけれど、宴会やBBQ会の時には思いっきりはしゃいで楽しみます。
当社が関わる山のほとんどは、地元の人が代々受け継いできた財産です。大切にされてきた山を次の世代へ託すために、木を切り出し、家具や遊具として子どもたちに届けています。木材を利用する中で、1番と言っていいほど大切なのは山でのお仕事。その内容を3つご紹介します。
当社は主に間伐(木の間引き)をおこなっています。間伐ではチェーンソーや重機を使って木を切り出します。
安全のために、ヘルメットやチェーンソーパンツなどを会社から支給し、必ず身に着けます。重たいチェンソーを持って急斜面の山を登るのは重労働ですが、開放的な山で基本的に1人で進める作業であることが大きな特徴です。
山ごとに木を切る本数は違い、所有者さんの希望に合わせて目安を決めます。目安が決まったら、現場の山師は周囲の木の成長に配慮しながら木を切る間隔を決め、1本1本の木の太さと状態、残した木のバランスを見極めて切り出します。どの木がこれから立派に成長していくのかという50年後の未来を見据えた作業です。
木を切り出すためには林業機械が欠かせません。そのため、木を切る前に、機械が安全に通れる作業道をつくることから始める現場もあります。
林業作業を習得し、重機の資格を取った後に作業道づくりをお任せしていきます。作業道は山の土を人工的に崩す行為なので、最低限かつ最適なルートを導き出してつくる必要があります。この先何十年もずっと使われる重要な設備ですので、未来のことも考えながら良い作業道をつくっていきます。
切り出した木材は山から運び出します。運ぶために枝を切り落とし、規格の長さに切りそろえると、一般的にイメージする「丸太」になります。
丸太をフォワーダ(写真中央の黄色の運搬車)で山から運び出すと、木薫の家具や遊具になったり、製材所に納品されて製品として販売されます。
木材として向かない部分は山に残したり、作業道を強固に支えるための構造材として地中に埋めます。そこが小動物や昆虫、菌類の住処となり、栄養は地中に流れて植物が育つのを手助けします。
基本的に早出・残業はありません。冬季は日照時間が短いため、始業時間が早くなる場合があります。雨の時は出勤日と休日を入れ替える場合がありますが、就学中の方は柔軟に対応いたします。林業で慣例化されている業務時間外の私用車での移動はせず、業務では社用車のみ使います。
8:10 | 出勤、ラジオ体操、ミーティング |
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8:00~8:30 | 移動 |
8:30~10:00 | 現場で作業 |
10:00~10:20 | 休憩 |
10:20~12:00 | 現場で作業 |
12:00~13:00 | お昼休憩 |
13:00~15:00 | 現場で作業 |
15:00~15:20 | 休憩 |
15:20~16:30 | 現場で作業 |
16:30~17:30 | 移動、ミーティング |
17:30 | 退勤 |
世界的には「森林破壊で森林が減少している」「木を切るのは環境破壊だ」と言われていますが、日本の山の場合は少し違います。日本は国土の66%が森林で、そのうち40%は戦後の人々の手で植えられた人工林です。戦争で焼野原になった地域では、戦後たくさんの住宅が新たに建てられ、そのために多くの木材が使われました。同時に、木材という資源を枯渇させないように植林をしてきました。
現在は、植林から約50年経ちました。植林された人工林は間伐の時期に入り、木が切り出されるのを今か今かと待っている状態です。
木薫では主に「間伐」という方法で木を切り出しています。間伐とは、密集している木を間引くことです。小さな苗のうちは密集させて植えて競争させ、適切な時期に選別し間引いて育てます。そうすることで、年輪がギュッと詰まった密度の高い良い木へと成長するのです。良い木はしっかりと地中に根を張り、倒木や土砂崩れを防ぐことにも繋がります。間伐で得た木材は建築や家具に利用でき、良いこと尽くしです。
ただ、木は育つまでに50年、100年と長い時間がかかります。
今、植林した苗が少しでも子や孫の蓄えになれば……
それが植林をした先代の想いです。
しかし近年、安い外国産材が大量に輸入され、国産の木材を求める人は減少しています。需要がないということは、せっかく切り出した木材が大量に余ることになります。だからといって間伐をしなかったら、木が密集したままの暗い山になり、太陽の光で光合成が十分にできず、良い木が育たなくなってしまいます。さらに、小さな植物も育たず土がむき出しの状態になるため倒木や地すべり・土砂崩れの危険、地球温暖化にも影響します。植物が育たないと動物が住みにくくなり、食べ物を求めて里山へ下り、害獣被害の原因にもなりかねません。
先代の想いに応えるために
自然の生態系を守るために
木を切り出し、山を守る仕事が林業です。
職種 | 林業作業員 |
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業務内容 | 木材の切り出し、搬出等 |
対象 | 普通自動車免許取得済の方 |
雇用形態 | アルバイト |
給与 | 時給932円 |
ボーナス | 年2回(最初のボーナスは寸志程度) |
勤務地 | 岡山県英田郡西粟倉村長尾739-5 |
作業地 | 西粟倉村内と美作市内の山林 |
勤務時間 | 8時10分〜17時30分(うち休憩1時間40分) |
休日 | 9~4月は第2第4土曜日・日曜・祝日。5月〜8月は土曜・日曜・祝日 GW・夏季休暇・年末年始休暇・未就学児の看護休暇制度あり |
保険 | 社会保険、厚生年金、労働保険、雇用保険、退職金制度 |
特別手当 | 交通費支給(上限15,000円/月)、時間外手当 |
その他 | ・車、バイク通勤可能。無料駐車場あります。 ・作業服、チェーンソー、安全装備類は貸与します。 ・勤務日は弁当、健康保険証を持参してください ・村内に引っ越す場合は住居探しをお手伝いします。 ・業務に関わる重機、チェンソー等の資格取得費用は当社が全額負担します。 在学生は卒業後当社に就職することを条件とします。 |
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